雑学

連結器はどれくらい種類があるの?

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電車や気動車・電気機関車・貨車・客車には当然だが連結器が付いている。

連結器がなければ電車、電気機関車、気動車、客車、貨車は編成を組む事ができない。

連結器にはどのようなものがあるのか早速紹介していこうと思う。

ねじ式連結器・・・ねじ式連結器とは連環連結器(別名:リンク式連結器)の改良型で車両側についたフックに車両についた鎖で止めるという構造は同じだがこの鎖の中央部ねじ棒で長さを変更でき、これによって引き出し時の衝撃が少ない。名探偵コナンシリーズ第6弾「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」に出てくるチャリング・クロス駅発最終列車の蒸気機関車と客車の間にある連結器を思い出してもらえば分かりやすいと思う。

↓これがねじ式連結器

画像

※リンクとはいわゆる鎖の事

x.com

↑上記サイトより画像を引用

ピン・リンク式連結器・・・ピン・リンク式連結器とは、連結時にリンク(=いわゆる鎖)と落とし込みピンを使う構造が非常に単純な連結器。構造は非常に単純だが、弱点もある。連結時に手間がかかる、強度が低いため簡易的な用途にしか使えない。

ーーーーーーーーーーーーーこの線より下は自動・密着連結器ーーーーーーーーーーーー

自動連結器・・・自動連結器とは、連結器同士を接触させるだけで連結できて、※1解放てこを動かすだけで連結を解除できる簡単に扱える連結器の一種。日本の場合、機関車・客車・貨車などで一般的に使われている。

※1 自動連結器の「自動」は連結器同士を接触させるだけで連結できるという意味であり、車体にセンサーなどが付いていてコンピューターの自動制御で連結するという意味ではない。

並形自動連結器・・・1925年に一斉に交換以降から現在まで機関車、一般型客車、貨車などで一般的に使用されており、日本で単に「自動連結器」という場合は、並形自動連結器を指す。

密着自動連結器・・・密着自動連結器は並形自動連結器の形状を改良し、精密な機械加工を施し内部機構を変更して連結時の連結器同士の遊間(=隙間)を無くしたもの。「密着自連」(みっちゃくじれん)、または「密自連」(みつじれん)と省略される。

小型密着自動連結器・・・気動車の基本的な連結器。日本製鋼所によって開発されたもの。機能や構造は密着自動連結器と同じだが、電車や気動車のような動力分散方式の鉄道車両では連結器事態に大きな牽引力がかかる事はほぼ皆無なので連結器を軽量化して全体的に小型になった。

簡易連結器・・・見た目は自動連結器と似ている為、初めて見た場合は自動連結器と間違えそうだが実際は自動連結器から「自動連結・解放」の機能を省いた特殊な連結器。その為正確には自動連結器ではないが、自動連結器との併用を目的としたものなので自動連結器の一種として分類されている。

柴田式密着連結器・・・密着連結器はその名の通り連結器同士を密着させる必要だ有るので連結器の種類が違うと当然だが連結できないので日本国有鉄道(略称:国鉄)が同じメーカーの連結器を使い続けるのは問題があるとして、国鉄形専用の密着式連結器を作る必要がある為、鉄道省工作局車両課の柴田衛という人物によって開発された電車用密着式連結器。国鉄の電車に採用され、その後に私鉄でも採用され日本国内で多数派の密着式連結器になった。

↑これが柴田式密着連結器

(連結器の下にあるものは電気連結器)

 

新幹線用密着連結器・・・新幹線用密着連結器とは東海道新幹線の開業に合わせて開発したもので、大手私鉄やJR在来線などと違い電気連結器が上についていて、連結器の突起部の形状が東海道本線や、総武快速線では四角形だったのに対し、新幹線用のものでは形状が丸いのが特徴。

双頭連結器・・・双頭連結器とは自動連結器とも密着連結器とも連結可能で、基本的に電気機関車に装備されている特殊な連結器。連結器の部分を回して種類を切り替えると貨車はもちろん、貨車とも連結できる万能連結器。

↓これが双頭連結器と呼ばれる特殊な連結器。

205系に似たデザインの理由は? 機関車に代わる事業用車両「GV-E197系」「E493系」を詳しく見る 画像(11/19ページ) - 鉄道コム

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動力車は双頭連結器を搭載

↑上記サイトより画像を引用

 

連結器の歴史が思いのほか長かったことに驚きを隠せません (笑)

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