前回は統合失調症の名前の由来について調べてみました → 情報28参照福祉 今回はこの続きとなります。
統合失調症の症状は様々です。
その中でも代表的な症状が、「幻聴」と「幻覚」・「妄想」です。 この症状が出てきた場合、統合失調症を疑ってみたほうがよろしいかと思います。
人間は五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)の刺激で、物事の状態を知る事ができます。しかし、刺激を受けていないのにもかかわらず、その刺激を感じ取ってしまうのが統合失調症の特徴です。
〇幻聴
幻聴とは、実際に音がしていないのに、音を感じとってしまう現象です。
〇自分に対する悪口が聞こえてしまう
〇命令する声が聞こえてしまい、行動に移してしまう
〇自分の思考が反響して聞こえてしまう
〇幻覚
幻覚とは実際に感覚的刺激を受けていないのに、その刺激を感じてしまう現象です。
〇存在しないものが見えてしまう (幻視)
〇触れていないのに触れられた感じがする (幻触)
〇ご飯を食べているのにパンの味がする (幻味)
などがあります。
〇妄想
妄想とは根拠のない想像をすることです。統合失調症では真実ではないものを真実だと信じてしまう事をいいます。
〇盗聴器が家に仕掛けられている (被害妄想)
〇自分は仏陀の生まれ変わりだ (誇大妄想)
〇犯罪を犯してしまったと信じ込む (罪業妄想)
〇嫁が浮気をしている (嫉妬妄想)
などです。
脳は様々な情報を整理する場所です。
統合失調症の方は、何が現実で何が非現実なのか?がわからなくなってしまい、頭が混乱してしまいます。
頭の中でうまく整理することができなくなってしまうので、
「イライラ感」・「疲労感」に苛まれてしまう事もあるようです。
統合失調症は主に二つのグループに分ける事ができます。
「陽性症状」と「陰性症状」です。
☆陽性症状
〇幻聴
〇幻覚
〇イライラする
〇激しく興奮する
〇攻撃的になる
〇意味のない行動をとる
〇突然笑う・突然しゃべる
〇思考障害
気持ちがハイな状態がずらりと並んでいます。
これらの症状が出てきた時、
ようやく、「自分は統合失調症なんだ」 と自覚する人が多いようです。
☆陰性症状
〇ひきこもる
〇意欲が低下する
〇会話が少なくなる
〇集中力がなくなる
〇注意力がなくなる
これらの症状が出たとしても、統合失調症だと自覚する人が少なく、周りからは、「怠けている奴だ」・「やる気がない奴だ」 と思われてしまいます。
このような症状が現れるのは何故だろう?
次のレポートでは統合失調症の原因について調べてみましたので、ご覧ください。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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