福祉資本主義を実現させたい!
こんな気持ちで点字名刺プロジェクトを運営しています。 → 福祉資本主義とは何ですか?
福祉と資本主義を結びつけるためには、まずは資本主義の本質を知らなければならなりません。そもそも資本主義とは、「自由に利益を追求してもいいですよ~」 とする考え方です。
物の価格を国が決めるのではなく、市場で決まるのが資本主義の特徴です。
この資本主義!発展したのが産業革命からだとされています。
18世紀後半、イギリスで産業革命が起きた理由は、石炭など新しいエネルギーが発見されてからです。
それまでの経済は、自分達が手造りで作ったものを、自分達で販売して生活をしていた人が多かったのですが、新しいエネルギーが発見されたことにより、大量生産ができる機械が開発されました。
今まで手作業で商品を作っていたので生産効率がよくありません。しかし、機械化が進んだ事により、生産効率がものすごく上がったため、資本家達は自分の資本(お金)を人件費などに使う事で、多くの労働者を雇う事にしたのです。
労働者をたくさん雇う事により、資本を増やそうと考えたのです。
また、産業革命により経済学という分野が研究されはじめ、アダム・スミスなどの学者が現れました。つまり、資本主義が発展してから、まだ250年ぐらいしか経っていないのです。
資本主義の本質は、機械による合理化が関係している事がわかりました。
点字を刻印する機器です。
点字名刺プロジェクトを立ち上げる時、視覚障がい者の方が手で直接点字を刻印するか?それとも、機械を用いて点字を刻印した方がいいものか?とても悩みましたが、資本主義の本質を考え、機械で点字を刻印する道を選びました。
この機械を使う事により、全盲の方でも一時間で200枚以上のお名刺に点字を刻印する事が可能となっています。売り上げの半分が視覚障がい者の方のお給料になっていますので、時給1000円以上になっています。
福祉資本主義を実現させるには、機械をうまく活用する事が大切だと思います。次のレポートでは、福祉国家のあり方について書かせて頂きます。 (福祉研究家 出川 雄一)
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