今日のテーマはソビエト連邦についてです。何故生まれ、何故崩壊したのか?を調べてみました。そのキーワードとなるのは格差です。
ソビエト社会主義共和国連邦。
共和制(共和国)とは伝統的な世襲の人間が国のトップにならない制度です。ちなみに世襲の人間がトップになる制度を君主制といいます。
連邦とは複数の国家の集合体という意味です。
世界で初めて社会主義国になったソ連!その後、この考えが東ヨーロッパやアジア、アフリカまで及ぶことになるのです。
資本主義の構造は「人・物・金」です。
しかし会社を作るのには莫大なお金が必要なので、資本家になるには一部のお金持ちのみに限られてしまいます!よって一般的な人は労働者にまわる事となるわけです。
その為、労働者数が多くなってしまいました。
資本家
「雇ってあげてもいいけれど、一日1000円のお給料ね~」
労働者
「ひえぇぇ~~~ 1000円じゃお金を貯めて資本家になれね~~」
その結果、格差が激しくなってしまい、人々はいつまで経っても幸せになれない構造ができあがってしまうのです。「おかしいぞ」と思った人たちが1917年に革命を起こし、1922年に成立したのがソビエト連邦です。
彼らは唱えたのが社会主義というルールです。
「土地とか建物とか道具とかは全部国のもの!もちろん会社も国のものさ!勝手に会社を作るんじゃないよ!みんなが作ったものはみんなで分配するからね」
企業そのものは存在していましたが国が計画的に生産量を決め、それを企業が作るのです。資本主義のような自分達で企画し自分達が作る事ができませんでした。
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はたして社会主義の理念である格差は解消されたのでしょうか?
残念ながら格差が生まれてしまったのです。
共産党の一党政治でしたので選挙はありませんでした。そのため一部の共産党幹部はやりたい放題となってしまいました!
庶民たち
「俺達は貧しい生活をしているのに、共産党の幹部はずるいなぁ~。美味しいものを食べたり、国の車をプライベートでつかったり。しかも俺達が作ったものを搾取してといて・・・。これじゃ~資本主義と変わらねーわ」
一部の人間が理想を掲げて社会主義を作り上げたのですが、時間が経つとともに思想よりも人間が持つ欲望が強くなってしまいます。次第に社会主義に対して不満に抱く人が多くなりました。
ソビエト連邦は中央集権の体制です。ピラミットの頂点に立っている幹部が全ての事を決めていました。そこに様々な利権が群がり腐敗が横行したのです。
その後1985年にゴルバチョフが書記長となり、民主化(ペレストロイカ)政策を行います。さらに1991年にはクーデターが起こりソビエト連邦は崩壊してしまうのです。
著者出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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