「キンコンカンコーン♪ キンコンカンコーン♪」
多くの学校ではこのチャイムが鳴っています。
実は終戦間もない頃、空襲のときに鳴らされたサイレン音が、そのまま学校でも使われていたのです。
「ウーーーー!」と響くあの音です。
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空襲のときに鳴らされたサイレン音を聞くと、「あの頃の辛い思いがよみがえるのでやめてほしい」という要望が殺到しました。
一方、現在のチャイム音は、
「ウェストミンスターの鐘」というクラシック音楽になります。
ウェストンミンスター宮殿の跡地にイギリス国会議事堂が建てられましたが、そこに設置されている時計台(愛称はビックベン)から毎日正午に流れるメロディです。
たまたまイギリスのラジオを聴いていた産業機器メーカーの石本邦雄さん。これをチャイム音にしたらどうか?と思い立ち、1954年にチャイム機器を製造しました。
また、同じ時期に警報機メーカーである真島福子さんの旦那さんが「単純だからこれがいいのではないか?」と、オルゴールに拡張期をつけ、学校に販売していたそうです。
さらに、東京学芸大学名誉教授の井上尚美さんが、ビックベンで流れている曲でいいのではないか?と提案。
面識の無いこの3人。
同じ時期に同じ思いを抱いていたそうで、いつしかウェストミンスターの鐘のメロディが定番になっていくのです
著者出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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