1881年、魔法瓶の原型はドイツで誕生しました。
ヴァインホルトという人物が、ガラスを二重構造にすると熱が伝わらない事を発明するのです。
画像はタイガー魔法瓶から引用(真空断熱材の部分が二重構造になっています)
ん?二重構造って何?
熱の性質を調べてみると、「高い温度」と「低い温度」とが接していた場合、高温から低温に熱が移動する事がわかっています。 これを熱伝導といいます。
この温度の接点を二重にすることによって、
熱が逃げるのを、ある程度防いでくれているのです。
しかし、二重構造だけではどうしても熱は逃げてしまいます・・・
そこで、二重構造の部分を「真空」にすることにより、熱が逃げるのを防いでいるのです。
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真空ってなに?
真空とは空気や水がない状態の事をいいます。
宇宙は真空なので熱が伝わりません。二重構造の部分を、宇宙のように空気や水がない状態にする事で、外部の熱を伝わらないようにしているのです。
ここで厄介な問題が・・・
熱は放射(放出)する性質がある点です。
そこで、二重構造になっている内側の部分に鏡を取り付ける事で、熱を反射させ、放射を防いでいるのです。 つまり、逃げる熱を鏡で跳ね返しているのです。
このような仕組みを重ねる事で、
魔法瓶はその温度を保とうとしているのですね。
追記
完全に真空にするのは不可能に近く、
また、鏡による熱の跳ね返しも100%達成できているわけではありません。 よって、ある一定の時間が経てば、魔法瓶のお湯は冷めてしまいます。
著者出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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