前回、膣が二つに分かれてた!出産に影響を与えますか? というテーマでレポートを書かせて頂きました。実は、先天性膣中隔の場合、子宮奇形を持ち合わせている方が多い事がわかっています。
今回はこのレポートの続きです。
本来、子宮の内側は逆三角形のような形となっています。 しかし、この部分がハート型になっていたり、膣と子宮が二つずつ存在するケースなど、約5パーセント前後の女性の方が子宮奇形だとされています。
そうなんです。決して稀ではないのです。
子宮奇形になる理由!
それは16週目頃までの胎児の成長に原因が隠されていました。
左右に存在するミューラー管!
これこそが子宮の元となっている器官です。
16週目頃までに、左右のミュラー管が付着して子宮を形成するのですが、なんらかの原因で、付着の途中に止まってしまうケースがあるのです。
これが子宮奇形の要素となっています。
子宮奇形の原因は現代の医学でもわかっていません。
子宮奇形にも様々な形が存在します。
その中でも、中隔子宮と呼ばれるものが特に流産率が高く、その確率は約67%~88%だとされています。
中隔子宮とは、子宮の形そのものが正常なのですが、内側に壁ができてしまい、広さが足りなくなってしまうものです。
画像はザクロ屋さんから引用
子宮と膣が二つずつ存在する重複子宮では、35%~43%の割合で流産になってしまいます。 このように、子宮奇形には様々な種類があり、流産率が異なるのが特徴です。
この子宮奇形。
手術を行う事によって、正常な子宮の形に整える事が可能です。何度も流産を繰り返す方、出産率を高めたい方。または、自分は子宮奇形なのだろうか?
自分で判断する事ができませんので、超音波検査やMRIなどで調べてもらう事が可能です。心配な方は婦人科医に問い合わせてくださいね。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
コメント