前回、今さらですが、LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)とは何ですか? というテーマでレポートを書かせて頂きました。
社会からの差別や偏見。この問題を少しでも解決するためには、LGBTの本質を知る事が大切なのではないでしょうか?このような観点から、レポートを書かせて頂きます。
2014年11月29日、「性的少数者や中途視覚障がい者」 という題目の講演を聞きにいきました。
講演されたのは、体が女性でココロが男性の持ち主。つまり、性同一性障害の方でした。講演を聞かせて頂いて、驚いたことがあったのです。
それは・・・
「タイでは、トイレが3つ存在する学校がある」 というものでした。
一つ目は男性用のトイレ
二つ目は女性用のトイレ
そして・・・
三つ目は性同一性障害(セクシャルマイノリティ = 性的少数者)用のトイレです。トランスジェンターとは性同一性障害の事をいいます。そうなんです。性同一性障害専用のトイレがタイの学校で存在していたのです。
セクシャルマイノリティ専用のトイレの看板(チェンマイのランナー工科技術短期大学) 2014年に設置されました。
学校側
「セクシャルマイノリティ(性的少数者)の人でも安心してトイレを使ってほしい」
タイは他の国と比べて寛容なところがあり、LGBTを受け入れやすい風土が存在しています。しかし、差別や偏見が全くないわけでもなく、いじめなどの温床になっているのも事実です。
つまり、性的少数者に対するイジメがあるために、学校の配慮として第三のトイレを作った経緯があるようです。ちなみに、タイではじめてセクシャルマイノリティ専用のトイレが設置されたのは2008年だそうです。
講演でおっしゃられていた事
苦痛に思ったことの一つに、トイレの問題をあげられています。男性の姿で、女子トイレに入らざるをえないので、「え?なんで?」 このような視線が耐えられないとおっしゃっておりました。
また、ご本人も女性用のトイレを使う事に苦痛をおぼえているとの事でした。
さらに、多目的トイレに入ると、「え?どうして、障害がないのに障がい者専用のトイレに入るの?」 やはり、このような視線が存在するとの事でした。
セクシャルマイノリティ(性的少数者)の方が、少しでも理解される社会になれば幸いでございます。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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