もはや障がい者就労は国策といっても過言ではありません。
それを象徴しているのが助成金制度です。一定の条件を満たし障がい者を雇い入れていれると、国や自治体からお金を受け取れる仕組みがあるのです。
一方、世の中には補助金という言葉も存在します。
ここで疑問に思ったぞ(´^`;)
補助金と助成金。いったい何が違うのだろうか?
補助金や助成金。共通している点はいくつかあります。たとえば、お金の支給は原則的に後払いとなっています。備品を購入する場合、購入した後に助成金や補助金が支給されるのです。また、補助金・助成金ともに借金ではありませんので、返済義務はありません。(一部例外あり)
補助金と助成金の決定的な違い。
それは受け取る条件そのものに違いが見受けられました。
補助金
審査を通過しなければ受け取れない。
助成金
条件を満たせば基本的に誰でも受け取れる。
補助金を得るためには、一定の条件を満たしていても審査が通らなければ受け取れません。補助金は予算枠がきめられており、公募の形を取っています。つまり、補助金を受け取るためには、競争に勝ち抜かなければならないのです。
一方の助成金は、条件さえ満たしていれば原則として受け取ることが可能です。
また、補助金を得た事業所は補助金が適正な支出がなされたかどうかを調べるために、会計検査院のチェックが入ります。一方、助成金のケースでは会計検査院のチェックは入りません。
大まかな違いはこの二点でした。
追記
障がい者就労に限って言えば、就労継続支援事業を運営する事業所が少しずつ増えてきているようです。障がい者の方を就労させると助成金が手に入ります。中には、この助成金目当てに事業所を立ち上げるケースも存在し、ちょっとした問題に発展しているのです。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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