更新日現在、TPPの問題が取りざたされていますので、そもそも自由貿易って何よ?という事で簡単に調べてみました。
アダムスミス(1723-1790)はイギリスの有名な経済学者です。
アダムスミスは考えます。
「この世は自由だ~♪ そう、経済も自由! 国が経営(経営者)に介入しなくても、お金は自然と流れるんだ。 一部の人間がお金持ちになってもへっちゃらだよ~。
それぞれの人が特徴的な分野を極めれば、お金が自然と流れるんだよ! だからもっともっと勉強するんだ。 その行為が技術革新につながるのだから」
景気が良い = お金がたくさん移動する事をいいます。
さらに・・・
アダムスミスさん
「この考え方は国単位でもいえることなんだ。それぞれの国がそれぞれの得意分野を活かせば、お金は自然と流れるのさ~。 それが技術革新につながりこの世は良くなる。だから、国が介入(関税や社会保障など)してはいけないんだ!」
といい、自由貿易を主張するのでした。
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自由貿易(非関税)になると、それぞれの国がそれぞれの強みを活かして貿易が行われます。つまり、関税が撤廃されると、国単位ではなく、世界単位で競争が起こりますので、より激しい競争原理にさらされてしまいます。
よって、産業構造の変化が起こり、国際競争力の高い会社が、より高いシェアを奪い、一方、国際競争力の弱い会社は潰れていく事になるのです。
アダムスミスさん
自分の利益を追求すれば、それが結果として社会が良くなる。利益を追求する事で、みんなの生活がどんどん進歩していく。 とにかく、世界中で仕事を分担すれば効率化されるので、より強い競争力が得られるのだ! と考えたのです。
この考え方を古典的自由主義といいます。
アダムスミスが生きていた時は自由が制限されていたので、国が介入することに否定的だったのです。
しかし、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、貧富の差が拡大してしまいました。貧困層になった人たちはお金がないので、逆に自由が奪われる形になってしまったのです。
そこで、20世紀初頭、古典的自由主義の考え方を改めたのが自由主義です。貧困層たちの自由を取り戻すため、豊かな生活をしている人から、貧しい生活をしている人たちにお金を分配する政策に変更したのです。
著者出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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