画竜点睛。(がりょうてんせい)とは、
最後に物事の一番大切なものを仕上げる。という意味です。
一般的には「画竜点睛を欠いてる」などという使い方をしており、一番大切な部分が抜けてるよ。という意味で使われています。
しかし、そのような意味にもかかわらず、竜という単語が入ってる!これは一体何故だろう?
この画竜点睛の成り立ちとは?
これは中国の南北朝時代のお話です。
とても名高い画家により、寺の壁に竜の絵が描かれました。しかし、この絵を見た人々が画家に対して尋ねるのです。
「どうして瞳が描かれてないのだ?」
そうなのです!
描かれた絵には瞳がかかれていなかったのです。
すかさず名高い画家がこう答えます。
「この竜に瞳を描いたら、本物の竜になってしまい壁から飛び立ってしまうのだ。だから瞳は絶対に描けないんだよ」
人々は疑いの眼差しでこういいます。
「そんなことは絶対にない。今すぐ瞳を描くんだ!描かないと怒っちゃうぞ!」
画家はしぶしぶ瞳を描くのです。
すると!
ズドーーーーーーン!!!
と稲妻が走るではありませんか!!
なんと!絵から竜が飛び出して、天高く昇ってしまったではありませんか!!
画竜点睛という漢字を良く見てください!(睛は瞳という意味です。)
画いた竜に瞳(点)を入れて完成する。つまり、最後の大事な仕上げという意味になるのです。
ことわざの成り立ちって面白いですね^^。
著者出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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