ゲームで有名な任天堂。
1889年に創業しますが、販売していたものこそが今回のテーマである花札です。
任天堂が販売する花札は現在三種類あります。
都の花(1050円) 天狗(1575円) 大統領(2100円)です。同じ絵札なのに料金が異なるのは何故だろう?
色合いが明らかに異なるのです。
高いものは印刷の仕上がりがよく、はっきりした色が出ているのです。
その中でも、今回は1575円の天狗(商品名)についてスポットを当ててみました。どうして箱のイラストが天狗なのだろう?
それは花札の歴史に答えが隠されていました。
時は安土・桃山時代!キリスト教の普及のため、種子島に到着したポルトガルの宣教師が、鉄砲とともに持ってきたものがカルタです。
江戸時代
身分の高い人にしか遊べなかったカルタ!
[ad]
しかし身分の低い人たちはコッソリかるたを楽しんでいました。
そして、「そろそろかるたを楽しむぞ~ヽ(^‐^)/」と、合図として使われていたのが鼻をこする仕草です。
鼻をこすると、みんなが一斉に裏の部屋に集まり、隠れてかるたを楽しんでいたのです。この仕草が元となり、鼻を天狗と重ね合わせ花札のパッケージに使われた!といわれています。
江戸時代中期
かるた遊びは大ブームとなりました。しかし賭博の温床になるということで、このブームの沈静化にあたった田沼意次が禁止令を発します。さらに松平定信が行った寛政の改革により規制の強化が行われ、かるた遊びが楽しめなくなってしまいました(><)
しかし、庶民達はあきらめません!
このカルタに日本の美しい自然などを組み合わせ、独自のカードを作ることで、規制の目をかいくぐるのです。
庶民たち
「禁止令が出たのはかるたであって、新しく作った花札は禁止されていないでしょ♪ さぁさぁ 花札を楽しみましょう」
どの時代でも同じような事を考えるんだなぁ~(/∋o∈)
江戸時代末期
しかし、1841年に水野忠邦が行った天保の改革により花札が禁止となってしまいました。
庶民
「チッ!せっかく花札を考えたのに・・・」
花札が解禁されたのは明治時代です。
海外から様々なものが日本にやってきましたが、その中にトランプというカードもやってくるのです。
庶民
「トランプがOKなのに、花札は駄目なのは何故なんだ!」ということになり、明治時代に花札が解禁されたのです。
追記
実は任天堂は花札を販売している会社だったのです。任天堂の名前の由来を調べると、「運を天に任せる」 ← このような理由で任天堂になったとされています。 花札を販売する会社らしいネーミングですよね☆
著者出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
コメント