前回、自閉症とは何ですか? というテーマでレポートを書きました。 → 福祉情報参照 今回はこの続きです。
“自閉症” というネーミングなので、
心を閉ざしてしまう病気だと思われがちですが、心の病気ではない事が通説となっています。過去においては、心の病気だとされていた時代もあり、世間からバッシングを受けてしまう親御さんも存在しました。
自閉症の原因は、
現代の医学を用いても未だに解明されていません。 しかし、脳の機能になんらかの異常があるものではないか?
つまり、先天的な脳機能による障害だと考えられています。
説の一つとして、
1990年代に発見された、”ミラーニューロン” と呼ばれる脳神経細胞が関係しているのではないか?と考えられています。
ミラーニューロンとは・・・
「ミラー」 = 鏡 「ニューロン」 = 神経細胞
他人の行動を自分の脳に映し出す神経細胞の事です。
例えば、
A君が梅干を食べていました。
この光景をみていたB君は梅干を食べていないのに唾液がいっぱい出てきました。
梅干を食べている光景が、B君のミラーニューロン(脳神経細胞)に映し出された為に、唾液が出てしまったのです! アクビが移る原理も、ミラーニューロンが働いているとされています。
自閉症の特徴である、
「共感の欠如」・「言語障害」・「模倣が上手く出来ない」 などは、ミラーニューロンが損傷しているために、このような症状が出ているとのではないか? と唱える学者さんが存在しています。
また、米国の研究によると、
年をとった父親の子供ほど、自閉症率が高くなっている統計に注目をしています。40歳以上の父親の子供は、30歳未満の父親の子供より、自閉症率が約6倍ほど高いのだそうです。
加齢による精子の変異が影響を与えているのではないか? このように唱える学者さんも存在していますが、どちらも明らかになっていないのが実情です。
次のレポートでは、
1990年代に提唱された概念、「自閉症スペクトラム」について調べてみましたのでご覧ください。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています
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