前回、過食嘔吐をしてしまうと指(手の甲)にタコができるのは何故ですか?についてレポートを書かせていただきました。 手の甲にタコができているお子様を見かけたら、過食嘔吐を疑ってみてくださいね。
今回は過食嘔吐が体に良くない理由について調べてみました。
ポイントは胃酸です。
胃の内壁を胃壁といいますが、この場所から分泌されているのが胃液と呼ばれる消化液です。そして、この胃液に含まれる酸を胃酸といいます。
この胃酸の特徴は強い酸性を保っている点です。
つまり、この強い酸性の性質を利用して食べたものをドロドロにしているのです。
ちなみに、「良く噛んで食べなさい!」 といわれるのは、噛まないで胃の中に放り込むと、食べたものを消化しなければいけませんので、胃酸をたくさん出さなければなりません。 これが、胃に負担がかかってしまい、「胃もたれ」・「胃炎」・「胃潰瘍」 などを引き起こしてしまいます。
それだけ、胃酸は強い酸性だという事がわかりますw(゚o゚)w
ではでは、嘔吐するとどうなるのでしょうか?
〇食道の負担が大きくなる
食べ物に含まれた胃酸が食道を通りますので、強烈な酸の攻撃を受けてしまいます。この炎症で、胸の違和感(胸焼けなど)などが現れ、食道がんに発展することもあるようです。(食道がんの手術は負担も大きく、比較的難しい手術となります)
〇吐く気がないのに吐いてしまう
嘔吐を繰り返すと、胃と食道の間にある弁が緩んでしまい、口に指を突っ込まなくとも、食べたものが上がってしまいます。 これが日常生活に支障をきたしてしまいます。 胃酸の影響で、口がすっぱい状態になる事もあります。
〇歯が溶けてしまう
口の中で強烈な酸が充満すると歯が溶けてしまいます。
過食嘔吐を繰り返している人の中には、20代で全ての歯を失った。このような事例も存在しました。
〇低血糖になり過食に発展する悪循環
血液中の糖分が少なくなると、脳はある命令を出します。
脳の命令
「血液中の糖分が少なくなったので空腹感を与えるのだ。食事を摂らせる事で、血糖値を回復させるのだ。」 ← つまり、血液中の糖分が少なくなった時に空腹感が現れるのです。
一方、胃で消化した食べ物は腸に向かいます。
糖の吸収は小腸で行いますので、胃の中のものを吐き出してしまうと、腸に消化したものが向かいません。 → 低血糖状態が続いてしまいます。
嘔吐をしても、直ぐにお腹が空いてしまうのはこのためです。
低血糖症になるとどうなるか?
〇立ちくらみ
〇頭がボ~っとする
〇気分の落ち込み
〇不安
〇体がだるくなる
〇頭痛
〇めまい
〇動悸
〇腰痛
などの症状が現れます。
つまり、低血糖症はうつ病のような症状が現れるのです
ちなみに、鈴木その子さんの息子さんも過食嘔吐を繰り返していました。やがて、ベランダで意識を失い、転落死をしています。 みなさん、どうぞ気をつけてください。
次のレポートでは、過食嘔吐の原因について調べてみたいと思います。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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