1949年、夏の甲子園大会 準々決勝のお話です。
小倉北高の福島一雄投手は初戦から116イニングを一人で投げておりました。しかし、この試合の9回の裏に打たれてしまい、降板することになったのです。
「今までずーっと一人で投げてきたのに・・・」
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そして、チームも延長10回の末、さよなら負けをしてしまいました。
すると、福島投手はホームベースへと向かい、砂を掴みポケットに入れる行動をとるではありませんか。
後日、大会関係者は福島投手にこんな手紙を送りました。
「学校では絶対に教えてくれない事を学べたんだ。ポケットにある砂を一生大切にしなさい!」
この手紙を読んだ福島投手はびっくりします。
慌ててユニフォームのポケットを確認すると、甲子園の砂が入っているではありませんか!
実は福島選手は砂の事をまったく覚えていなかったのです。本人は慌てて甲子園の砂を植木鉢に移し大切に保管したそうです。
著者出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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