今回は人物にスポットを当ててみました。
世界的な免疫学者の多田富雄さん(1934-2010)です☆
ウイルスが体内に侵入してきた時、免疫がウイルスをやっつけようとします。しかし、肝炎にかかってしまった場合・・・
免疫は肝臓にあるウイルスをやっつけようとするのですが、なかなか上手くいきません。さらに免疫はやっつけようとします。すると、肝臓をも破壊してしまう威力で攻撃をしてしまうのです。
そこで免疫は考えます。
「これではご主人様まで破壊してしまうよ(-д-;)」
そこで、免疫のとった行動とは・・・
「ウイルスと共存しよう」と考えるのです。
これを多田さんは「寛容」という言葉で表しました。
2001年、多田さんは脳梗塞で倒れます。
そして、厚生労働省は2006年の医療制度改革で、リハビリ日数に制限を設けた政策を打ち出すのです。これにより、20万人の患者がリハビリ難民になってしまいました。
多田さんは自らが先頭に立ち、「寛容」というスローガンを掲げ、反対運動を行った人物として知られています。
つまり、自らが研究していた免疫を例え、障害がある人と無い人が共存して生きていく世界を ”寛容” という言葉で表したのです。
多田さん
「長い闇の向こうに、何か希望が見えます。そこには寛容の世界が広がっています。」多田さんが亡くなる前にNHKで語った言葉です。
参考資料
免疫学者 多田富雄氏 寛容の世界(NHK)
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています
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