今日は、塙保己一賞の貢献賞を受賞された宮城 武久先生(盲人)のお話を聞きに行きました。
お酒が大好きな宮城先生。
しかし、未だに盲導犬を拒否する居酒屋が2割ほど。 また、旅館に至っては8割程が入店を拒否されるとの事でした。
宮城先生はユーモアあふれる方ですので、
居酒屋のお客様に対して、「盲導犬がいても入店していいと思う人は手を挙げて」などという事もあったそうです。
しかし、「そんな状況で飲むお酒は美味しくない」ともおっしゃっていました。
お断りする要因は、犬そのものが大嫌いな店主であったり、犬アレルギーを気にされる方が多いとの事でした。果たして、盲導犬は犬アレルギーを引き起こす要因になっているのでしょうか?
実は、盲導犬は犬アレルギー対策の為に洋服を着せたり、 ブラッシングをしているのです。宮城先生の場合、盲導犬ニースに対して一日一時間ほどブラッシングをしているとの事でした。
また、ニースの服はオーダーメイドで作られており、15,000円ほどかかっていました。この洋服も、実はアレルギー対策の為に身に着けてられており、けっしてオシャレのためではないのです。
盲導犬と社会が共存していくために服を着ていたのですね。
「宮城先生が物凄い大きな声で叫んでみても、盲導犬ニースは暴れませんでした。盲導犬の理解が少しでも深まって、規模の小さな居酒屋さんであっても、お酒が飲める時代が来ればなぁ」 と痛感させられました。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています
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