障がい者の方が社会と共生していくために、
そのサポートをしてくれるのが補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)です。
前回、身体障害者補助犬法という法律が施行され、盲導犬の入店を拒否する事ができなくなりました! というレポートを書きました。 → 福祉新聞42参照
しかし、お店側の立場で考えてみると・・・
「衛生面は大丈夫なの?」
「犬アレルギーは大丈夫なの?」 このような疑問を抱きます。
実は身体障害者補助犬法には、お店側の義務だけではなく、飼い主側の義務もしっかりと明記されているのです。
〇身体障害者補助犬の衛生の確保
補助犬の体を清潔に保つとともに、予防接種及び検診を受けさせることにより、公衆衛生上の危害を生じさせないよう努めなければならない。
つまり、補助犬の管理者は社会に迷惑をかけないように、衛生面をしっかりと管理しなければいけませんよ。 と明記されているのです。
盲導犬の排泄は指示がなければ行いませんし、
洋服を着せたり、毎日ブラッシングを行う事で、抜け毛を撒き散らさないよう、管理者側も義務を負っているのです。
一方、犬アレルギーとは
犬に触ったり、近づいたりすると、「くしゃみ」・「鼻水」・「涙」などの症状がでる事です。
犬アレルギーの原因は、「体毛」・「フケ」・「唾液」、またはフケをエサにしているダニなどが体内に侵入し、これを排除するために様々な症状が現れます。
管理者は常に犬の衛生面を管理する義務があり、ブラッシングやシャンプーなどを頻繁に行っているため、完全ではないものの、犬アレルギーの発生を抑えているのです。
みんなが一緒に暮らせる社会。
それは、一方の権利だけを押し付けるのではなく、お互いがお互いの考えや立場を尊重する事が大切だと思いました。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています
福祉情報44へ 盲導犬の寿命は短いのですか?
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