統合失調症の方はどんなお仕事をしているのだろう? そこで今回は、ムンクの叫びで有名なエドヴァルド・ムンク(1863 - 1944)さんについて調べてみました。
上の絵画に注目です。ムンクの代表作である「叫び」ですよね^^v 叫びというので、てっきり叫んでいるんだと思いきや・・・ 実は違うようです
ムンクの代表作である「叫び」は、中央の人物が両手で顔をおさえ、何かを叫んでいるように見えますが、この人物が絶叫(幻聴)を聞いてしまい、その恐怖心から耳をおさえ、何かと戦っている様子が描かれているものなのです。
幻聴? → 統合失調症とは何ですか?(福祉情報26参照)
そうなんです。
作者のエドヴァルド・ムンクは統合失調症を患っており、その症状である「幻聴」・「幻覚」・「妄想」にひどく悩まされていたそうです。 その実体験をもとにして誕生したのが、「叫び」だったのです。 よって、中央の人物はムンク本人なのではないか?と考えられているのです。
ムンクが叫びを描いたのは1903年。
一方、恋愛関係のもつれで発砲事件が起きてしまい、ムンクの左手中指(関節の一部)を失ってしまうのが1902年です。
これが、精神状態を不安定にさせた要因の一つだとされており、その後アルコール依存症に発展。1908年に統合失調症と診断されることになるのです。 (統合失調症は精神的にショックを受けて発症するケースが多いですよね)
とはいえ、自分の特性を武器にしたムンクは、孤独や不安をテーマにした作品を数多く残しています。代表作である「叫び」も5作以上が存在し、上に掲載させていただいたパステル画バージョンの「叫び」は、1億1990万ドル(119億円)で落札されております。(2012年 ニューヨーク)
自分の特性を隠すのではなく、その特性を表現したエドヴァルド・ムンクさん。個性って本当に素晴らしい(ノ^-^)ノ 芸術の世界にとどまらず、様々な世界で個性が受け入れられればいいのになぁヾ(@゚▽゚@)ノ
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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