「村のルールを守らない人」・「犯罪を犯した人」・「トラブルばかり起こす人」に対し、村が一丸となって仲間はずれにすることを村八分といいます。
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村八分とは、十分ある村の行事のうち八分に対して関与をしない事を意味します。しかし、「いくら仲間外れにしたとしても、二つの行事だけは一緒に行ったほうがいいよね?」とする考えです。
十分の内容は、「結婚」・「出産」・「建築」・「旅行」・「冠」(成人式)・「病気」・「火事」・「水害」・「葬式」・「年忌」(ねんき 法要)です。
このうち「火事」と「葬式」だけは、
村の人たちと一緒に行う事ができるのです。
火事の場合、「近隣の家も燃えてしまう」という理由から一緒に消火活動をしてくれます。葬式の場合は、亡くなれば仏になる!という考え方で、今までの罪は消えてなくなるから仲間外れにはしませんよ。とされています。
江戸時代から始まった村八分。
さすがにこの時代に村八分は存在しないだろ~。 と思ったのですが、なんと、2004年に村八分裁判というものがありました。
新潟県関川村でイワナのつかみとり大会がありました。しかし、11人の住人は「お盆をゆっくり過ごせない」との理由で有力者に欠席を申し出ます。有力者達は「大会に出ないと村八分にする」と、ごみ収集場の使用を禁止したそうです。
住人は有力者を相手に村八分の停止を求め提訴します。そのような状況の中、なんと有力者達は逆に名誉毀損で住人達を訴えたのです。この裁判は住人達の勝訴で幕を閉じますが、小さい集落での争いは後味の悪い結末になったに違いありません。
今では人権侵害につながる恐れがある村八分。脅迫罪などが適用されるそうです
著者出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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