とても個性的な「ういろう」というネーミング!
実は人の名前が関係していたのです♪
今から600年前の中国(元)では、礼部員外郎(れいぶいん がいろう)という、薬を調達する役職がありました。この役職についていた陳さんは、元が滅びると同時に日本にやってきて、商売を始めようと考えるのです。
そして、陳さんは中国で働いていた時の役職を拝借し、自らを陳外郎(ちんういろう)と名乗り、セキなどに効く薬を日本に紹介するのです。
この薬の名前を ”ういろう” と名づけました。
やがて、彼は薬だけではなく、中国で大人気になっていたお菓子の作り方も紹介しました。このお菓子の名前も外郎(ういろう)さんが作ったので「ういろう」と名づけました。
そうなんです!
ういろうとは陳外郎(ういろう)さんの名前から来ていたのです。
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実はういろうを名物にしている地域はたくさん存在するのです。
・京都市
・小田原市(外郎さんが住んでいた町)
・山口市
・岐阜県
・宮崎市
・神戸市長田区
・伊勢市
・徳島県
精力的な陳さんは全国行脚してういろうを販売したそうです♪
そのうち、俺のところでも同じものを作ってみようかな!という者も現れ、様々な地域でういろうが販売されました。
Q,名古屋でういろうが人気となったのは何故ですか?
明治12年、徳川慶勝公から青柳の家号をもらい「青柳ういろう」が誕生します。ういろうは商売になる!と判断したその経営者は、昭和6年に名古屋で積極的に営業をしかけ販路を拡大させたそうです。
この活動が「ういろう」=「名古屋」となり今日に至るのです。
エピソード
歌舞伎役者の二代目市川団十郎は激しいせきが何日も続き「このままじゃ役者として舞台に立てない・・・」と悩んでいました。
そこで、過去に陳外郎が伝えた「透頂香ういろう」という薬を服用すると、なんと一発で治ったそうです。外郎家にお礼に行ったとき、団十郎は「これを上演して広めさせて欲しい!」と強くお願いし、この薬は有名になりました。
著者出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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