日本書紀や古事記などを参考にし、古い温泉を三つ選ぶとするならば、「愛媛の道後温泉」・「兵庫の有馬温泉」・「和歌山の白浜温泉」があげられます。
これを日本三古湯(ことう)などと呼ばれています。
しかし、最も古い温泉となると・・・
話がこじれてしまいます。
[ad]
というのも、「日本最古の温泉」という冠が付くと、温泉地としてのブランド力が増し、様々な方面から足を運んでくれるからです。
特に主張しているのは道後温泉と有馬温泉で、
お互いが一歩も引かない状態となっています。
道後温泉側
古事記によると、435年頃に木梨軽皇子(きなしのかるのみこ)が近親相姦をしてしまい、道後温泉に流されたことが記されています。「伊余湯」という表現が使われていた事から、温泉ではないか?とされています。(この地は3000年前の土器が見つかっています)
有馬温泉側
古事記や日本書紀によると、631年頃に舒明天皇(じょめいてんのう)が有馬温泉に三ヶ月間滞在した事が記されています。この地を「摂津国有間温湯宮」という表現を使っていた事から、温泉ではないか?とされています。
書物だけを参考にすれば道後温泉が有利なのですが、書物だけで最古の判断をすることは難しく、永遠の謎となっているのです。
著者出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
コメント