上司が部下にかける言葉で「期待してるぞ!」という常套文句がありますよね^^(本当に期待しているのか~?と突っ込みたくなる場面もありますが・・・♪)
実はこの手法!ピグマリオン効果という心理学を用いているのです。
これは1964年のお話です。アメリカの教育心理学者にローゼンタールという人物がいました。彼はある実験を行います。それは、子供達に普通のテストを実施してもらい、その結果に対して、ローゼンタールは担任に対してこういうのです。
ローゼンタールさん
「実はこのテストは普通のテストではないんだ!このテストでどの子が将来有望なのかが一発でわかるテストなのだ。将来、A君とB君とC子さんが期待できるだろう。」
実はローゼンタールさんのいっていることは全部ウソ!普通のテストを行っていただけなのです。
これを聞いた担任の先生は、A君とB君とC子さんに対して期待を込めて教育を行い、また、A君たちも期待に応えようと一生懸命勉強をし、なんと成績があがったというのです。
この実験そのものに異論があるようですが、ピグマリオン効果により成績を発揮した事例も数多く残されています。
無名のランナーだった高橋尚子さんが小出監督の期待に応えようとしたのもピグマリオン効果だと思いますし、アイデンティティーが確立されていない子供は親の期待に応えようと必死になって努力するのもピグマリオン効果だと考えられます。
しかし、期待に応えようとするがために、期待対象者のためだけに生きてしまうのも問題です。(人格の成長が止まってしまう恐れがありますからね)
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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