渋沢栄一さんです。470もの会社を創設・育成に携わりました。出資した会社が軌道に乗ると、その会社の株を売却。新しい会社に投資をする事で、日本の礎を築いていきました。稼いだお金の多くを、慈善団体などに寄付をしました。
渋沢さんのお言葉①
「たとえその事業が微々たるものであろうと、自分の利益が少額であろうと、国家必要の事業を合理的に経営すれば、心は常に楽しんで仕事にあたる事ができる。」 ← (生意気ながら、お気持ちがよくわかります)
渋沢さんのお言葉②
「余はいかなる事業を起こすにあたっても、利益を本位に考えることはせぬ。この事業は起こさねばならず、かの事業は盛んにせねばならずと思えば、それを起こし、関与し、あるいはその株式を所有することにする」
福祉と資本主義を結びつけるためには、資本主義の本質を知らなければならないぞ(* ̄▽ ̄*)~ ということで、前回、日本資本主義の父、渋沢栄一とはどんな人? こんなテーマでレポートを書かせて頂きました。
今回はこのレポートの続きです。
そもそも論語とは何だろう?
大昔、中国の思想家で孔子という人物がいました。孔子は、弟子に対して様々な教えを伝えておりました。 孔子が亡くなってからしばらく経過した時、弟子たちはふと思うのです。
「やっぱ、孔子は凄い人だよ(。・ω・)ノ この教え!後世に残さなきゃいけないよね(ノ´▽`)ノ 」 弟子たちが孔子の言葉を取り集めでできたのが論語(ろんご)という書物になります。別名、倫語と呼ばれているようで、人間として行うべき筋道を書いた本となっています。
この論語!
影響を及ぼした地域は、それほど広くありません。
北は万里の長城から、東は日本、南は東南アジアの一部の地域、西はチベット自治区。 論語(儒教)が影響を及ぼしていた地域は、この範囲に限られているのです。
これらの地域は温暖で、農業中心の生活をしている地域に限定されているのです。連帯性、または和を大切にするのが農業社会の特徴です。論語(道徳心)の効果が発揮した理由がここにあるのではないか?と考えられているようです。
ちなみに、農業は、気候の変化などをキャッチする事が大切で、経験豊富なお年寄りが長を務めていました。
一方、資本主義は市場からお金を奪いあうのが本質ですので、狩のような性質があるかと思います。欧米で論語が普及しなかったのは、「和」や「連帯性」よりも、実力そのものがものをいう社会だったからではないか?このように考えられているのです。
「狩りをする時にモラルなんて考えていたら、いつまでたっても獲物は捕まえられないですよ~(ノ´▽`)ノ」 つまり、論語と資本主義は相性の悪いものだと考えられていたのです。
1867年、渋沢さんは幕府の命令でパリ万博に派遣されます。その後、ヨーロッパの文化に触れる中で、びっくりする出来事が多々ありました。ベルギーに行くと、国王自らが製鉄の宣伝マンとして渋沢に商売を始めるではありませんかw(゚o゚)w
フランスでは下水の仕組みを目の当たりにし、実際に降りて、どこにつながっているのか確かめていたそうです。士農工商という身分制度に縛られていた江戸幕府。ヨーロッパでは身分に隔たりがないことを実感する事になりました。
視察を終えて感じたこと。それは、軍事力と経済力は密接な関係があり、経済力のある国こそが武力が高い国だった。 日本という国を強くするためには、経済力を高めなければいけないぞ。その為には身分にとらわれてはいけないのだヾ(@゚▽゚@)ノ
渋沢さんは考えます。
日本に資本主義を導入するにあたり、倫理を根付かせなけば大変なことになってしまう。 自分の利益を優先させると、他の利益の事はどうでもよくなってしまい、人から欲しいものを奪い取らないと満足しなくなってしまう。
つまり、渋沢さんは相反する論語と算盤を融合させることで、日本にとって健全な資本主義を植え付けようと考えたのです。道徳経済合一説は、著書である論語と算盤の中に記された言葉です。
渋沢さんの気持ち
「商売の本質は利益を追及することだけど、道徳心をその根底に備わっていなけれいけないよ。 商売にとって仁愛が凄く大切だ。 真の富とは道徳によるものでないと長続きしませんよ」 これが渋沢が言いたかった道徳経済合一説となっています。
福祉と資本主義を結び付けるためには、「利益の追求」と「道徳心」 両輪にかける事の大切さを渋沢先生から学ばせてもらいましたm(._.)m (今まで利益を追求してこなかったので、考えさせられました) よ~し♪ 福祉資本主義を実現させる旅を再開させるよ~ヾ(・ω・。*)ノ = з = з = з.
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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