前回、「自閉症とは何ですか?」 というテーマでレポートを書かせていただきました。
サヴァン症候群とは、
自閉症などの発達障害がありながら、ある分野に対して天才的な能力を発揮する症状をいいます。
これは1887年の出来事です。
「ローマ帝国衰亡史」 という分厚い本がありました。 この本を、たった一度読んだだけで、一字一句、全てを覚えている人が現れたのです。さらに驚かせたのは、逆からでも完璧に読めるという点です。
イギリスのジョン・ランドン・ダウン博士(1828 – 1896)は、この症状を イディオ・サヴァン = 賢い白痴 と名づけました。しかし、白痴(精神遅滞)という表現が差別にあたる!という理由で、イディオは省略。
後にサヴァン症候群と改められました。
サヴァンとはフランス語で賢いという意味です。
サヴァン症候群の事例
アメリカのキム・ピーク(1951 – 2009)という人物は、絶対的な記憶力を持っていました。 なんと、9000冊にも及ぶ書籍を暗記していたのです。 この人物はレインマンという映画のモデルになった人物として知られています。
イギリスのダニエル・タメット(1979 – ) は、数字を色と結びつけ、多くの数字を暗記できる能力を有しています。円周率を5時間かけて22,000桁もの数字を暗唱しました。
その他
一度しか聞いていないのに、
チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番を完璧に弾いた。
絵画を正確に描ける。
山下清さんはサヴァン症候群だったのではないか?とされています。
サヴァン症候群の特徴は正確に覚える事ができるのですが、アレンジするのが苦手だという点です。 しかし、デレク・パラヴィッチーニという人物はアレンジができるサヴァン症候群ピアニストとして知られており、この症状の奥の深さが伺えます。
では、このような能力を発揮する事ができるのは何故でしょうか?次のレポートで書かせていただきます。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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