2014年10月4日、ロービジョン友の会アリス(埼玉県越谷市)が主催する、「視覚障がい者に出会ったら」の講演を聞きに伺いました。
前回のレポートでは、「視覚障がい者の方をトイレにご案内する際の注意点」という事でレポートを書かせて頂きました。 今回はこのレポートの続きです。
視覚障がい者の方は、まっすぐ歩く事が凄く苦手なのだそうです。
どうして、苦手なのでしょうか?
それは、人間の体は左右対称にできておらず、心臓であったり、内臓であったりと、微妙な偏りがあるからです。人間は目で情報を確認し、その情報が脳で処理されています。
晴眼者(目の見える人)の場合、脳が微妙に方向修正を加えている関係で、まっすぐ歩くことができています。実際、目隠しをした状態でスイカ割をチャレンジする場合、たいていまっすぐ歩く事ができません。
目から情報が入らなかったために、脳が歩行をコントロールする事ができなかったのですね。
この事からも、視覚障がい者にとって点字ブロックの必要性がよくわかりました。点字ブロックのない横断歩道で視覚障がい者が歩いている場合、いつでも声をかけられるよう、見守る事の大切さを改めて学ばせて頂きました。
追記
多くの視覚障がい者の方が、「声をかけてもらうと嬉しい」とおっしゃっていました。というのも、もし本当に困った時、「また声をかけてもらえる」 という安心感が生まれるためだそうです。
お断りするケースもあるようですが、内心凄くうれしとおっしゃっていました(^^)
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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