前回、日本には視覚障がい者の方がどのぐらいいるのだろう? このようなテーマでレポートを書かせていただきました。 障害者手帳を発行されている視覚障がい者の方は、およそ30万人ほど存在していました。
泰淳さん
「視覚障がい者の方のお仕事を作るんだ(ノ^-^)ノ みんなが幸せに生きられる仕組みを作るんだぁ(p^-^q)」 そう考えた泰淳さんは、視覚障がい者の方がどのぐらい働いているのか? このような疑問を抱いたようです。
雇用障がい者数 (従業員5人以上の事業所)
視覚障がい者雇用者数 = 17,000人
平成15年度、障害者雇用実態調査参照
視覚障がい者の方が30万人ほどいて、
たったの17000人しか働いていませんでした(>_<。。)
資料は厚生労働省「身体障害児・者実態調査(平成13年)のものです。
視覚障がい者の方が最も働いている職業は
「はり」・「きゅう」・「あんま」で、雇用者数の33.3パーセントを占めていました。 → 按摩とマッサージの違いって何ですか?
何故、これほどまでに、
はり・きゅう・あんまで働く人が多いのでしょうか?
一つは、特別支援学校(盲学校)に存在する理療科と呼ばれる学科が存在する点です。この理療科には、「あん摩」・「マッサージ」・「指圧」・「はり」・「きゅう」などを勉強するコースがあり、ここで生きるための術を身に付ける事が可能なのです。
また、江戸時代に活躍した杉山和一さんという盲人が、視覚障がい者であっても鍼を打つための技術(管鍼法)を考案した事も影響を与えているものと思います。 → 世界初!視覚障がい者の教育施設を作った杉山和一とはどんな人?
さらに、中途で視覚障害になったとしても、国立障害者リハビリテーションセンター(通称、国リハ)という施設などが存在し、ここでも鍼などの技術を身に付ける事ができる事も影響しているかもしれません。
ちなみに、その他の障がい者の就職状況を調べてみると、
障害名 | 人数 | 雇用者数 |
知的障がい者数 | 約 46万人 | 約11万4千人 |
精神障がい者数 | 約258万人 | 約 1万3千人 |
就業者数は平成15年度の障害者雇用実態調査を引用
障害者数は平成13年度の資料を引用
となっていました。
精神障がい者の方の就業率が凄く低いですよね・・・ これは企業に申告しないで雇用されている方が多いためだとされています。
この平成の時代、視覚障がい者の方が働ける新たな仕組みづくりが大切になってくるものと感じました。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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