夜回り先生の本の中に、このような言葉が書いてありました。
「まじめな子ほど、まじめにドラックを使い、まじめに壊れていく。心に傷をもった子ほど、その心の傷を埋めるために必死にドラックを使う。そして、死んでいく」
そして、今回のテーマはシンナーについてです。
シンナーとは、トルエンや酢酸エチルなど、様々なものを混ぜた溶剤(物質を溶かすのに用いる液体)です。
シンナー遊びは1967年から1968年頃に流行りましたが、シンナーの怖さを知らず、その快楽に溺れてしまった若者達は、後で取り返しの付かない体のダメージに悩まされているのです。
というのも、シンナーは脂肪を溶かす性質があるために、脳にある脂質を溶かしてしまい、萎縮させてしまうからです。 一回でも萎縮した脳は二度と元に戻りませんので、判断力や集中力が持続できず、生活に支障をきたす事もあるのです。
ところで、シンナーやシンナー遊びの事を一般的に「アンパン」などと呼ばれていますが、どうしてアンパンなのでしょうか?
シンナーを吸う人は、液体から気体に変わったものを吸引しています。そして、袋にシンナーを入れてから、ちょっとした工夫を施す事で、気体になりやすい状況を作り出します。
この袋のもみ方が、アンパンを食べる時の仕草(パンを食べる時は袋の下から押し出すようにして出しますよね☆)と似ていることから、アンパンと呼ばれるようになったのです。
シンナーを乱用すると、心臓や肝臓などの器官だけではなく、生殖器もやられてしまいます。勢いに任せて使用しないでくださいね。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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