先日、六十代半ばぐらいの男性の方がお店から出る際、段差を気が付かづに転んでしまう光景を目の当たりにしました。それを見ていた通りすがりの初老の女性。笑いながら、「大丈夫ですか~?」とその男性に近づきます。
すると、男性はいいました。
「網膜色素変性症のせいで視野が狭いんですよ」
女性の笑った姿は一瞬で凍り付いてしまいました。
おそらく、その男性は転んでしまった事に対する辱めと、その誤解を理解してもらおうと、自分の抱えている障害を伝えたかったに違いありません。
一人でも多くの方が、網膜色素変性症について知ってもらいたいq(^o^)p
という事で、今日はこのテーマに的を絞ろうと思います。
画像は内海内科クリニック様から引用
網膜のお仕事は、下界から得た光の情報をキャッチし、神経信号に変換する事です。変換された情報は視神経へと伝わり、やがて脳に向かうというわけです。脳は、変換されたこの情報をキャッチする事で、情報を認識しているのです。
つまり、網膜の役割は非常に大きいというわけです。
この網膜を詳しく調べてみると・・・
二種類の視細胞(しさいぼう)という細胞で構成されている事がわかりました。この視細胞が光をキャッチする事で情報が認識しているのです。
○杆体(かんたい)細胞のお仕事
暗い場所で物を見るための細胞。 視野の広さに影響を与える細胞
○錐体(すいたい)細胞
中心の視力に影響を与える細胞。 色覚に影響を与える細胞
ここからが本題となります。
網膜色素変性症とは、年齢よりも早くこの視細胞が劣化する事により、光をキャッチする事ができなくなってしまう障害です。
最初、杆体細胞が劣化しますので、暗い場所で物が見えずらくなったり、視野が狭くなります。その後、杆体細胞が劣化するので、視力や色覚に影響が出てしまう・・・ そんなケースが多いようです。
また、進行は個人差があるものの、ゆっくり進むケースが一般的のようです。 しかし、若年期に視力が低下するケースもあり、失明してしまう事もあるのです。3,000人~8,000人に1人の割合で発症しているこの病気。
「視野が狭くなった」・「暗い場所が見えずらい」
周りにこのような方がいた場合、
「これは網膜色素変性症かもしれないよ」と教えてあげてくださいね。早期発見で進行を遅らせる事も可能となっており、早めに病院へ通われることをお勧めいたします。
ほほ~(・Θ・)
ところで、どうして網膜色素変性症になっちゃうの?という事で、次のレポートでは網膜色素変性症の原因について調べてみました。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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