障がい者の方が働ける環境を作りたい!
そこで三重苦を克服したヘレン・ケラーさんについて勉強をしております。 → 初めて海外に輸出された秋田犬!飼い主はヘレンケラーだった
サリバン先生は21歳でありながら、教育の本質を理解したようです。というのも、当時6歳だったヘレン・ケラーは躾を施されていなかったので暴れ放題やらかしていました。
手づかみで食事をし、人のお皿にまで手を出すありさま。食事中はうろちょろしており、家族はまったく注意をしない・・・ 暴れてしまうのは自分を表現できないもどかしさ。妹が生まれたことにより、母親の愛情が分散したことも関係していました。
サリバン先生は躾を施しますがなかなかいう事を聞きません。
そんな状態の中、サリバン先生はある事に気が付きます。
「教育には二つのポイントが大切だ。 一つは愛。 もう一つは服従だ」
この服従という言葉は響きが悪く聞こえます。しかし教育を施すにあたって、服従できない環境では、いくら教えても覚えようとはしてくれない!このような気付きがあったようです。
「彼女の気質を損なわないように訓練する。そして、愛情を勝ち取る事を考える。力ずくで征服はしないが、正しい意味での従順さを要求していく」 このような記録が残されております。
サリバン先生
「服従は知識ばかりか愛さえもがこの子の心に入っていく」
☆障がい者の方が働く際、指導者のポイントとなるのがここだと思います。知識や愛を伝えるために、正しい従順さを求めていく。 暴力を使って服従させるのは、知識や愛がまったく伝わりませんので本末転倒です(>_<。。) ブラック企業は思い知れ~(`ε´)
よって、ヘレン・ケラーに対する食事指導はものすごく激しいものとなり、それを見かねたヘレンのお母さんは、生活の世話は乳母にさせる!と言っています。 ならばサリバンさん先生、「私が乳母をやります」といってのけたそうです。
サリバン先生自身も、
「自分が不適格に思えてくる・・・ 私にも教師が欲しい・・・ どうすれば、あなたの魂に手が届くの?」 このような気持ちになっていたようで、相当苦労していたことが伺えます。
しかし、サリバン先生は、
ヘレン・ケラーと過ごしていくうちに、ある事に気が付くのでした。
「この子は学びたいんだ!学びたいという欲求が凄く伝わってくる。ここの部分を利用して教育を学ばせるしかない」と考えるのです。
サリバン先生
「障害のない子供はどうやって学ぶのだろうか?そうか!それは人のまねをして学んでいくのだ。 人間というのは、生まれつき学ぶための本能が宿っており、そこの部分に刺激を与えれば自然と学ぶ生き物ものなのだ。障害のない赤ちゃんは耳に話しかけている。ならば、わたしは手に話しかけよう」
すると、ヘレン・ケラーは気が付くのです。
「そうだったのか!すべてのものには名前があったんだ。この指文字で、知りたいことを知る事ができるのね(ノ^-^)ノ」
一方、サリバン先生はこんな反省も述べています。
「子供がまだ役に立つ用語を習得していない時期に、勉強の時間や場所を決めたり、決められた課題を暗唱するように強いることは間違いだった。この事をつい最近気付きました」
まさに、ジャン・ジャック・ルソーの書いた、エミールの胸中なのかもしれません。
☆サリバン先生は常に物事の本質を考えていたのです。 何をすれば、ヘレン・ケラーのためになるのか?この愛情が、ヘレン・ケラーさんにしっかりと伝わり、後に障がい者の支援活動につながっていくことになるのです。
ではでは、耳と目が不自由だったヘレン・ケラー。言葉を発する事ができたのは何故だろう? どうやって、覚えたのだろう? という事で、次のレポートに続きます。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。
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