糖尿病を患っているお子様がおりました。
「親は何をやっているんだ！食育をどう考えているのか？」 ネット上では、このような書き込みを見かけることもございます。
しかし、糖尿病を患っている方にお話を伺うと、意外な答えが返ってきました。
Ｔさん
「糖尿病には１型と2型が存在します。１型糖尿病は生まれながらの自己免疫性疾患から、インリスリンの分泌が少ないのです。よって、インリスリンを注射しなければ、血糖値が上がってしまうのです。」
想像していた糖尿病。なんだか様子が異なるぞ( ﾟロﾟ)
Ｔさんは続けて訴えます。
「２型は生活習慣病なので贅沢病とも言われています。カロリーの取りすぎからなる糖尿病で、自己管理の病気です。インリスリンの働きがある場合は飲み薬で改善してきますが、長年患ってると２型でもインリスリン注射する場合もありますよ。」
つまり、糖尿病には1型と2型が存在し、全く違う病気というのです。
1型糖尿病
膵臓（すいぞう）のβ細胞が破壊され、血糖値を下げるインスリンが分泌されません。よって、体外からの注射によりインスリンを注入します。発症者は若者に多く、のどの渇きが特徴です。
2型糖尿病
運動不足・ストレス・過食などで発症。発症者は中高年に多く、症状が進行すると、「食べているのに痩せる」・「のどが渇く」・「体がだるい」などの症状が現れます。95％以上の方が2型糖尿病です。
今回、糖尿病のレポートを書くにあたり三名の当事者の方からお話を伺う事ができました。まずは1型の糖尿病を患っているＩさんです。
「私の場合、血糖値は自己測定。食事をする二時間前と、食事をした二時間後。それに寝る前にも測定し、自己管理ノートに記入します。これを診察の参考にしてもらうのです。」というＩさん。
さらに衝撃的な事をおっしゃっておりました。
「とにかく1型はやばいです。いつ低血糖に陥るか解らないので、症状を感じたら血糖値を計ります。血糖値が70を割るとヤバく、即、糖分補給を行います。30分おきに血糖値を計り、上がらなければ119番通報です」
Ｉさんは、上肢・下肢とも障害を持っている車椅子ユーザーです。症状を感じることが鈍く、血糖値をはかった時に初めてその数値がわかるのです。
Ｉさんはここ一年間で3回、救急車のお世話になったとの事で、ヘルプカードの普及活動にも取り組んでいる方です。 → 命が助かる！ヘルプカードとは何ですか？
そして、1型を患った方に対しては、周りの配慮を訴えます。
「喉の渇きが頻繁に起こる。したがってトイレに行く回数が増えてきます。時には我慢できないくらい尿意を感じる事もある」 学校での水分補給と、トイレに対する理解の必要性。ここの部分を強調して訴えておりました。
糖尿病の方が職場復帰をする場合、周りはこの部分に配慮する必要性があるのだとわかりました。
2型の糖尿病を患っているのが営業職のＡさんです。
「自分は会社の健康診断で再検査の案内を貰っていた。しかしそれを無視していたのですが・・・ 次第に体調が悪くなり、病院に行くと糖尿病と診断されました。」 といいます。
大学を出て自動車の営業を２０年近くやっていたＡさん。「時間の不規則」・「食事の不規則」・「運動不足」が続き、2型の診断を受けたのです。
さらにＡさんは訴えます。
「糖尿病の１型はめちゃくちゃ辛い。1型の仲間もいますが本当に大変だと思います。２型でもインスリン注射をしている人はやは り大変で、低血糖で倒れる人、壊疽で失明したりする人も多いです。みんな大変だと思います。」
現在、Ａさんの症状は落ち着いておりますが・・・
「いつ悪くなるかわかりません。心配していますが、治らないなら、現状維持を長く続けられるようにしたい」 とおっしゃっておりました。Ａさんは糖尿病に関してある気付きがあったようです。
「冬場になると数値がよくなる！生活そのものは変わっていませんが、冬場は鍋が多くなり、大根や白菜がメインとなるので、野菜中心の生活となる」特に根拠のあるものではない。といいつつも「野菜中心の食生活なので、ご飯の量も減らして食べれる」このように分析をしておりました。是非、参考にしてみてください。
この三名の方にお話を伺うと、ある共通したキーワードを発見することができました。
教育入院です。
実は三名ともこの教育入院を経験しているのです。聞きなれないこの言葉。教育入院って何だろう？次のレポートではこのテーマを中心に、話をおこしてみたいと思います。
著者 出川 雄一（ツイッター） 障がい者の工賃を高める仕組み（福祉資本主義）を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド（ココリティ）の活動も行っています。
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