勝川武さんは視覚障がい者の教育と福祉に貢献した人物です。
戦後間もない時代、自身も全盲でありながら、弁護士になりたい気持ちを抱き、同志社大学法学部に進学します。
しかし、六法全書に点字が打ち込まれていませんでしたので、勉強をしたくともする事ができません・・・
そこで、同じ法学部の善意のあるお友達に六法全書を読んでもらい、一緒にお勉強をすることになるのです。
しかし、大きな壁にぶち当たります。視覚障がい者の方は司法試験を受ける事すらできませんでした。(1952年)
そこで、盲学校の先生をしながら、全盲の人でも司法試験が受けられるよう、アプローチを続けた人物が勝川 武さんなのです。
やがて、病に倒れこの世を去りますが、この志を竹下義樹さんが引継ぎ、全盲の方でも司法試験を受けられるようになりました。(1973年)
ちなみに、勝川さんに六法全書を教えていた方は、この出来事がきっかけで点字に興味を抱き、後に点字毎日(視覚障がい者のための新聞)の編集長になっています。
著者 出川 雄一(ツイッター) 障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています
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